漁網について Fishing Net
漁網事業部では、定置網、養殖生簀網、刺し網など各種魚網及び陸上ネットの仕立て加工・修理・販売を行っております。特に、定置網につきましては、2~3人で網おこしのできる簡易型中層網が好評を得ております。
防汚加工
大型定置網、大型養殖網の防汚加工場を併設しておりますのでどうぞご利用ください。
大型漁網の網染め作業は従来より大変な重労働でしたが、当社の加工場では、大型定置網をはじめ大型生簀網、釣堀仕切り網などすべてに対応できるよう大型容器による完全漬け込み式を採用しましたので、染めむらがなく、使用液も少量ですみます。そのため、皆様のご要望に迅速かつ安価にお応えできますので、網が汚れないことによる効果(入網期間の増加による漁獲量の向上、網の入れ替え回数の減少による人件費の削減、重労働からの解放など)をぜひお試しください。
防汚加工場使用によるメリット
・漁獲量の向上
・入網期間の増加
・重労働から解放
・染めむらがない
・短時間に大量処理ができる
・網の引取りから納入まで迅速
漁網防汚剤の使用について
かつて有機スズ系の防汚剤が使用されていたころ海洋汚染・養殖魚の汚染そしてイボニシのインポセックス(メスのオス化現象)の原因とされ、現在でも環境ホルモン汚染の原因として心配があります。しかし、防汚剤は飼育網への生物付着を防止して養殖魚の環境を維持することが目的です。もし使用しないと網に貝や藻類、ホヤなどが急速に付着してしまいますので防汚剤をまったく使用しないというのは困難です。弊社におきましては全漁連・全カン水認定品の魚類養殖及び定置網用安全確認防汚剤(有機窒素硫黄系・銅系)のみを使用しております。
漁網の種類
養殖生簀網
マダイ、ブリ、クロマグロなどの魚を養殖するための網です。
限りある天然資源の保全と良い魚の安定供給を実現させるために良い養殖用生簀は、必要不可欠です。
養殖業は成長産業ですので養殖生簀網も日進月歩で進化していますが、当社では長年培った経験とノウハウで設計段階から「使いやすく丈夫な網」を提案します。
定置網
定置網は海に網を施設して、回遊してくる魚を引き込んで漁獲します。
定置網は海面に網を施設し、回遊してきて網に迷い込んだ魚を漁獲します。回遊してきた魚は垣網にぶつかります。そして垣網に沿って、定置網本体に入ってきたところを捕えます。アジサバなどから、サケやブリまでいろいろな回遊魚が獲れます。
刺し網、流し網
刺し網は、平面上の網を魚の居場所に仕掛け、魚を絡めて獲る漁法です。
流し網も刺し網の一種ですが、網を中層に浮かせて流れにまかせるものを特に指します。(刺し網は一般に固定されます。)
刺し網
刺し網を固定して、魚を絡め獲る漁法。対象魚種はさまざま(ヒラメやイセエビ、スケソウダラなど)
流し網
刺し網を固定せず、海面に漂わせる漁法。泳いできた魚が網に絡み付いて漁獲される。回遊性の魚を対象にする。
引き網
引き網は、袋状の網を船で曳いて魚を獲る方法です。海底を曳くか、中層を曳くかで種類が分かれます。
底引き網
網を海底に着けて、船で網を曳きながら魚を獲る漁法。主にカレイやエビ、タラなど底棲性の魚をねらう。
船引き網
海の表層や中層を網で曳いて、魚を獲る漁法。イワシやサヨリなど、小型の回遊魚を対象にする。ごはんのふりかけになるシラスはこの漁法で獲ります。
まき網、敷き網
まき網は魚群のまわりに網を入れ、魚群を巻き取り一網打尽にします。
敷き網は魚群の下に網を入れ、魚をすくいとる漁法です。どちらも回遊魚を対象にします。
まき網
魚群のまわりに網を入れ、魚を群ごと一網打尽にする。
主にアジやサバ、イワシなどの多獲性回遊魚を漁獲します。
敷き網
魚の群の下に網を敷き、魚群をすくいとる漁法。サンマはこの漁法(棒受け網)で漁獲します。
四つ手網も敷き網の一種です。
釣り堀仕切り網
大型網染め加工施設で釣り堀仕切り網を染めます。
防汚液で染めることによって貝や海藻などが格段に付きにくくなる。
釣り堀仕切り網も、養殖生簀網同様に大切な魚を守る役割を果たします。魚のストレスを軽減させ、外敵からの攻撃を守る『使いやすく丈夫な漁網』をご提案します。